「なかなか、思ったように下が育たないんです」
部下を持つ方とお話しをしていると、ボヤキに近い部下のお悩みを聞くことがあります。
今回は、この部下との接し方につながる、《リーダーとしての姿勢》についてです。
今回の話しはポイントが2つありまして、1つ目はリーダーの仕事として「リーダーは《見本》を意識する」、2つ目は「リーダーとして《場を作り、役割をこなす》」です。順番に話しをしていきます。
1つ目、「リーダーは《見本》を意識する」です。
まず前提として、部下は普段から見ていないようで、“意外と”上司を見ています。
「こういう時、上司はどうするだろうか?」「どう対応するだろうか?」という言動や態度、行動を見ているものです。端的にいうと良くも悪くも《お手本》として、見ています。
細かいところからいえば、社内・社外の人に接する挨拶や受け答えといった姿勢や態度から、大まかな仕事内容まで、一通り観察しています。
海外のマーケッターで有名なリッチ・シェフレンは、「リーダーは金魚鉢の中の金魚のようなものだ」と表現しています(記憶違いだったら、すみません、、)
つまりリーダーは、常に「《お手本》として見られている意識をする」ということですね。
部下が時間に遅れる、報告・連絡・相談の基本的なホウレンソウが出来ない、整理整頓、清掃が出来ないなどなど、、
ボヤキたくなるときは、まず「自分は出来ているか?お手本を示せているか?」と、我が身を省みる視点を持つことが、まずは大事です。出来てないとダメとかではなく、まずは認識するという話しです。
2つめ、「リーダーとして《場を作り、役割をこなす》」です。
チームが働きやすいような《場を作る》こともリーダーの《役割》です。
もし毎回、同じことを注意しなくてはいけないなど、同じような《火消し作業》に追われているのだとしたら、「そもそも、火が起こらないようにするにはどうしたらよいか?」を考えるタイミングかもしれません。
それこそチームであれば、どうすればみんなで補えあえるかアイデアを出し合うと良いですね。各人の個性や得意パターンを互いに知るというのもオススメです。
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「主体性がないんです、、」という場合も、“そもそも意見や主張がしやすい雰囲気になっているか?”という、《場作り》から整えていく必要があるかもしれません。
一人でビジネスをされている方の場合も、基本は同じですが、周囲に頼れない以上は、《より自分を律する》ことや、《より自身の強みに集中する》、自分自身と向き合っていく必要があります。
こういった話しをすると、リーダーはカンペキにやらなくてはいけないのか、、といった息苦しく感じるかもしれませんが、、そういう息苦しい話しではありません。あくまで《役割》をこなすという話しです。
そしていうほどカンタンではないですし、時間もかかります。
カンタンではありませんが、大事なのは、《意識をする》ということです。その小さな実践の積み重ねが、場を作り、風土になっていきますよ。
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